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小樽から札幌経由で旭川に向かう途中、人身事故があった。 少し遅れて札幌を出発、途中窓の外を観ていたら先の事故現場を通過した。 線路脇の砂利の上に白いシーツが遺体らしきものに被せられていた。 前のツァーでも感じたが、北海道はまだまだ深刻な景気低迷だ。 街へ出ても活気は無い。 僕らは旅が多い。 地方へ行けばほんと不景気なのが解る。 追い詰められて死ななければならない人のことを考えてしまう。
夕方友達から聞いたおいしい噂の台湾料理屋へいった。 料理屋と言うよりは屋台風の小さい店だった。 店主も台湾の人でなんだかうちのすぐ上の兄に似ていて笑ってしまった。 手伝いのおばちゃんのノロい感じもこれはこれで大陸的。味は味の素系のチープな美味しさ。僕は牛肉ラーメンを頼んだけど、八角の香りの柔らかい牛肉とスープが美味しかった。 お店のテレビでは24時間テレビをやっていて、山田花子が走っていた。この番組、やかましくて、おおげさで、おしつけがましい。 簡単に泣くなよ。 チンペイも出てた。 あいかわらずようやるわ。
今日もまた録音がつづく。 横浜ランドマークにあるスタジオにてひさしぶり羽毛ちゃんのアレンジで録音。 NHKのアニメで「サバイブ」というタイトルの新番組。 もうオケは出来上がっていて僕はダビングで、ブルースハープとスプーンパーカッションを入れた。 オケを聴いていたらどこかで聴いたギターと思ったら西海君と田代君だった。
今日は横浜まで埼玉から高速で3時間掛かった。 帰りに渋谷の教室へ。
最近、写真撮ってないな。 だいぶ前にヤシカフレックス2眼レフで撮った写真を現像に出したらこいつがスゴイ解像度。 縦長の6×6サイズも新鮮。
僕が小学校で最初に遠足に持って行ったのもアニキのヤシカフレックスだった。
こんどの北海道にはこいつと、ジャンク品ポラロイド360を改造したピンホールカメラを持って行って裕美さんを撮ってみるつもり。
六本木のスタジオにてSMAPのコンサート用ビデオの録音をした。 コンサートのOpenningに流れる短いビデオクリップにブルースハープを付けるのだ。 キムタクがオープニングでブルースハープを吹くらしい。 彼の演奏を参考に聴かしてもらったが、最近のアマチュアのプレーヤーとは正直いって比べられなかった。 もうちょっと勉強せなあかんよ、キムタク。 でも、これでまたブルースハープが売れるから良しか。
結局、いろいろソロでブルースのフレーズを何パターンか吹いた。 そのご、編集して使うそうだ。
久しぶりに渋谷のNHKで劇伴の仕事をした。 劇伴とは映画やドラマ等の音楽伴奏のこと。 NHK教育テレビの朝7:25から放映されている子供向け「テレビ絵本」。
タイトルのとおりナレーターが絵本を読んで進行していく。 事前に戴いた譜面を見るとけっこう半音が頻繁に出てくるので、一応クロマチックハーモニカでも吹けるようにチェックしておいた。 指定はブルースハープだったが何かきつと意図があって、あえてブルースハープにされたんだろうと思った。 作曲は中邑由美さん。
バスケットができるくらい広いNHK506スタジオに小さいハーモニカ奏者ただひとり。贅沢。 ハーモニカ一本。まったくのソロ。 11タイプ曲を2時間かかって悪戦苦闘した。 中邑さんの音選びのこだわりがうまく絵とマッチしていた。 クロマチックを吹くと僕はとたんに不自由になりNGの連続で迷惑をかけてしまった。 でも、とてもいい仕事ができうれしかった。 ブルースハープも吹かせてもらったし。
帰りにNHKの食堂によってどんぶり定食500円、安い!を食べて来た。
放映予定は9/25 朝7:25〜 再放送10/28 3ch. NHK教育テレビ
今日お昼、市ヶ谷にてトヨタのCMを吹いて来た。 内容はテンポ125、キーC、16小節、書き譜をフェイクパターン(ブルースハープでいうフェイクではなく、メロディを少しだけくずしてして吹く意味)とアドリブパターンだ。 大抵は前もって譜面をファックスして貰う事が多いが、今回はぶっつけ本番。 ダビングなので広いスタジオのまん中に自分だけ。 先ずは移動ドに書き直しておく。 カツコ悪いが、これで全体の曲調が見え、思いきってプレイ出来るのだ。 プロデューサーやアレンジャー(CMの場合はクライアントも)の要求がその都度変わるので、ハーモニカをチェンジしたりして対応しなければならない。 今回は、セカンドポジションのFのカントリーチューニングでテーマを吹き、別パターンのテーマはCのファーストポジションで吹いた。アドリブもセカンドポジションのFカントリーチューニングで。
夕方、浜田山にあるEarlyTimesStringsBandの忍くんの自宅スタジオで、飲んだくれ村上 律ちゃんのなんとファーストソロアルバムに参加した。 曲もLastShow時代、律とイサト、Early〜時代の曲と新曲が揃っていた。 いや、面白かった。4曲参加した。 むかし唄っていた歌も今の律ちゃんの歌になっていた。 九分通りの仕上がりだそうでなかなか良いアルバムができそう。 律ちゃん、おめでとう!!
友達から電話で今日バカボン鈴木が入間のamigoに来るよ、と連絡を受け慌ててamigoに向かった。 三好“3吉”功郎さんというギタリスト率いるSURPRISE!、バカボン鈴木、鶴谷智生、仙波清彦のなかなか豪華メンバーだ。 会場に入るとまだ時間があったので早速バカボンに会いに行った。 あいかわらず元気。 「また、やりましょうよ」と言われて困った。 もちろんベースだったら僕はまっ先にバカボン鈴木をご指名だ。昔からドラムは島村英二というこれまた素晴らしいドラマーとやって来たので、ドラムとベースにはどうしてもこだわってしまう。 スケジュールが合わなかったら無い方が良いと思っている。
さて10分押しでいよいよSURPRISE!のライブがはじまった。 フュージョン系のバンドサウンドでとてもパワフル、芸達者なサポート陣がそれぞれの個性で盛り上げていた。 仙波さんは有名な邦楽の師匠でもあるが、楽しい小物パーカッションを魅せる、魅せる! ドラムの鶴谷さんは前に羽毛田君のドラマの劇伴の時いっしょだった。 彼もパワー全開で叩きまくっていた。 この、雨の入間で久しぶりに熱い演奏が聴けて良かった。 また、バカボンとやりたくなってきた。
こどものころ、記憶のなかの風景にあれは戦争のすぐあとだったんだというなんとも切ない記憶がある。 ぼくは戦後、疎開先の魚津で生まれその後すぐ大阪に移った。
両親は日本橋で古着の呉服で商いをしていた。 活発だった僕は商店街を天真爛漫に駆け回っていた。 商店街の外れに塀で囲われた空き地があった。 屋根が抜けた廃屋があり、地面には穴ぼこが所々空き、瓦礫があちこちに散乱していた。 子供にとっては格好の遊び場であった。 鉄骨置き場としても使われていて片隅に蒸気機関車があった。 これが後になって解ったのだが、アメリカ製でケーシー・ジョーンズ号という名前だったのだ。 ケーシー・ジョーンズは黒人の機関士の英雄でアメリカのブルースやフォークソングにその名が登場するくらい有名。MissisippiJohnHeartは「ケーシー・ジョーンズ」を唄っている。
トンネル遊びで空き地の地面を掘っていたある日、あまりに夢中に掘り過ぎ、周りに誰もいなくなったその時。 地面からなにやらじわじわと黒い水が沸き出してきた。 見る見るうちに黒い水が澄んだ水に変わり、興奮した僕は家に帰り母にとうとう泉を堀りあてたと報告した。 近所の人がどれどれと僕に付いてその泉まで来てくれた。 「幸ちゃん、えらいことしたな」「これ水道管か下水管を壊したんちゃうか!」。 家に帰ると親父が待ち受けていた・・・・。
そのころ春日八郎の「お富さん」という歌が流行っていた。 同級生の中にはよく休む子がいて、楽しい遠足にも来なかった。 給食のパンを届けにその子の家に行くと、その家は公園の片隅にある掘っ立て小屋だった。 こどもなりにその子の事情は理解できた。
商店街に知的障害者の女の人が時々ふらりとやってくる。 彼女は人気者でみんなに「お富さん」と呼ばれ愛されていた。 ボロボロの衣服をまとい、いつも大きな声で「お富さん」を唄うのだ。 近所のみんなが御飯や衣服を帰りに包んで持たせていた。死んだのかなと思う位長い間来なかったり、と思うといきなり赤ちゃんを背負ってやってきたり。 みんなはそれでも「お富さんうとうてや」とせがむ。大きな声を張り上げて彼女は唄う。
ぼくのこどものころは本当に平和な時代だった。
涙がでるくらい切なくて愛おしい時代だったと思う。
でも、その背景には、ほんのすこしまえに戦争があったということを忘れない。
神戸「T2楽屋」、大阪・八尾、河内長野、大阪福島「ヒポポタマス」と四か所を廻って来た。 お天気に恵まれた四日間だった。 ライブの一週間前から、犬の散歩はすこし遠出したり、早めに走ったりして体力、気分を調整している。 これも年入ったから。 そういえばチャーリー・マッコイも毎朝3キロ歩いていると言っていた。 さぼると本番中息切れしてしまう。 それと本番前は食事もいつもより半分の量に押さえる。 腹いっぱいでは集中力が失せてしまう。 いつだったかベースのバカボン、ピアノの羽毛田君、ドラムの野口君らと本番前にラーメンを食べに行った。
みんなよく喰う、それにくわえて甘党とくる。 案の定帰りに甘味処を見つけてしまい、みんなで白玉小倉アンたっぷりを食べてしまった。 その夜のライブは気持ち悪くて、途中なんども吐きそうになった。
大阪のライブはお客さんがおもしろい。 今回のヒポポタマスでは一番前にトゥーツ・シルマンスのそっくりさんが座っていた。 演奏が始まってもじっとして動かない。ちょっと恐いな、とビビったりして・・・いつしかこれでもかこれでもかと吹いていた。 一曲終わったらイエーイとかけ声がきた。 こんな風にかけひきをしてくるのは演芸に慣れた大阪ならでは。