| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
| 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
| 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
| 29 | 30 |
Syndicate this site (XML)
Powered by
Movable Type 3.35
![]()
昨年、コカリナの黒坂さんと一緒に新宮に来た時に、精神科の院長東さんから今回のお誘いを受けた。精神を患った人たちが入院している潮岬病院での院内コンサート。
別棟にはPA機材も揃っていて、毎年大阪から有山じゅんじ君や元憂歌団の木村君たちが来ているとのこと。院長は楽器収集がすごく、サックスも演奏される。他の先生方もドラム、ベース、キーボード、ギターなどみんな上手。白衣を着ての演奏だ。そうこうしているうちに患者さんが入場した。家族の人も入れて百人ほどでひしめき合っていた。僕は持参したカラオケとギターで演奏したがみんな一生懸命聴いてくれるし、反応も手ごたえがあった。音楽はいい。不思議なことに気が付いたが、それは客席を観ていて誰が患者さんか解らないのだ。コンサートが終了してから院内を案内してもらった。さっきまで聴いてくれていた患者さんが挨拶をしてくれる。軽い病の人は一階で上階に行くと重度の患者さんがいて、そこは下の階には行けないよう扉に鍵が掛けられていた。 30代くらいのふつうの女性が廊下に居たが、目はどこも見ていず、しきりに指でなにか数字らしきものを数えていたのが痛ましかった。それぞれいろんな要因で病気になるが、おかれた不幸な環境からここへ来る人が多いと、院長先生が教えてくれた。僕の隣人で自殺してしまった西岡恭蔵君はうつ病に苦しんでいた。もっと早くこの病院を知っていたらと今思う。病院の眼下には彼が好きだった太平洋がまぶしく光輝いていた。