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今日は世田谷にある「クレッセントスタジオ」に録音で行った。松山千春さんの自身のリメークCDだとか。アレンジは最近ラストショウの河合君とよく動いているピアノの夏目一郎君だ。曲目はあのヒットした「恋」。イントロからハーモニカが流れるあれだ。僕にとってこの曲、悔しい過去がある。オリジナルはおそらく1978年頃の録音だと思う。なんと、僕はこの曲を吹いていたのだ。しかし、それは没っていた。その頃の自分は譜面がほとんど読めなかった。だから、スタジオに入って書き譜が置いてあるだけでビビってしまうほどだった。好きなように吹いていいよって言われたら、水を得た魚のようにのびのびと吹けるのだが。アレンジャーがどなたか忘れたが、渡されたスコアを前にして固まっていた記憶がある。この頃は技術的にも未熟で、ベンディングテクニックも正確さに欠けていた。今、見ればなんて事の無いシンプルなメロディーラインである。でも、譜面を前にして吹けなかった。その後、この曲が出回り出したある日、仲間のクロマチック奏者の崎元譲さんに会った際、彼が録音しなおした事を聴いた。 そんな、こんな、で今日夏目君が僕にくれた再チャレンジのチャンス。しっかり吹かしてもらいましたぞ。
帰り、井の頭道路をクルマを走らせていて三鷹あたりに出る。渡ちゃんの自宅近くを通る。なんだか、歩道を彼がギターを担いで歩いている幻を見る。このところ寝間に入ると決まって彼の声や幻が僕に囁きかける。ハンドルを五日市街道方面に取る、たまらず高田邸に電話する。奥さんが出て、しばらくお話しをする。うまく喋れないもどかしさ。今でもつらい日が続いていると思う。生前だったら二人が代わりばんこになって電話に出てくれいたのだが。旅先で倒れたのも去年の今頃だった。
今日は渋谷へ教室だ。その前に、「みどりの窓口」に行ってあさってから始まるツァーのチケットを買う。そして、LOFTで今頃手帳のリーフレットを探す。というか、とうとうPDAをやめる。古くなったけどやっぱりFilofaxだ。バイブルサイズは見やすい。夜、教室が終わったら、池ノ上の「Takagi's Home 」に行って渡ちゃんから貰ったガットギターの調整の相談に行く。ブリッジの高さを少し落とすだけで済みそうで良かった。もう一本のメインギターが寿命が来ている。30年もつき合ってくれたギター。もしも、無人島にひとつだけ楽器が許されるならハーモニカではなくギターを持って行くな。一緒にうたも歌えるし。ハーモニカでは寂しすぎる。池ノ上を出たのが11時すぎ。そのまま吉祥寺の「のろ」へ。先日BSフジで放映されたハイドパーク・ミュージック・フェスティバルのDVDをアーリータイムスのメンバー分預かってもらう。今日は「ルノーTwingo」が車検で移動は代車のオペル・アストラ。久しぶりにドイツ車に乗ったけど、まっすぐ走ってくれないし、どたばたと乗り心地が悪かった。ブレーキもだめ。そのかわり加速は良かった。が怖かった。
前から音楽仲間から勧められていたDVD「思い出のモータウン」をレンタルで観た。モータウンのサウンドを陰で支えたスタジオミュージシャン、といってもバンドといったほうが良いかも知れない、「ファンクブラザース」のヒストリー。スモーキー・ロビンソン、シュプリームス、マーサとヴァンデラス、スティービーワンダー、マービン・ゲイなどのヒット曲のバックにいたミュージシャンは、
70年代のマービン・ゲイのアルバムにやっとその名がクレジットされたらしい。1950年代から始ったモータウンの曲の演奏はほとんど彼らが作り上げたものである。あの「My Girl」もそうだった。
現役で活躍中のメンバーのコンサートを中心に、途中亡くなったメンバーのエピソード、いかにこのサウンドが出来上がっていったか、公民権運動等アメリカの歴史背景も織り込みながら展開して行く。特に良かったシーンはゲストボーカルのチャカ・カーンがマービンの「What's Goin' On」を歌うところ。心から音楽を楽しんで演奏することの大切さが、この映画に満ちていた。世界中にあれだけ膨大なヒットを放っているのに、彼らはそんなにお金を貰っていなかったようだ。しかし、とても誇らしい姿が心をうつ。世界中のバンドが彼らからどれだけ影響を受けているか。あした、また観たいな。