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時々ライブでハーモニカ以外に演奏する楽器としてタンバというタンバリンがある。これは30センチ径のタンバリンの形をしているが鈴の部分が付いていない。正式にはチューナブルタンブリンといって教育用楽器だそうで体育の授業で使用されているらしい。タンバと名付けたのは自分である。それは1967年か68年か記憶は怪しい、大阪サンケイホールでアメリカの女性フォークシンガーのコンサートを観に行った時のこと。演奏の途中で伴奏のギタリストが大きなハンドドラムを取り出し、叩き出したのだが、その音がとても印象的であんなことやってみたいと思っていた。そのハンドドラムはインディアンの太鼓だとその頃思い込んでいたが、今にして思うとアイランドのバゥロンだったかも知れない。確か皮は本皮であった。それを手で叩いていたが・・。当時、フォークシンガーの中川五郎さんのバックで、とある地方のコンサートに出かけた。僕はその頃ウッドベースを弾いていて、曲に寄ってブルースハープも吹いていた。そしてタンバリンも持参していた。そのタンバリンは先のジュディ・コリンズ・コンサートの影響を受け、自宅にあった皮のチューニングができるタンバリンから鈴の部分を取払っていたものである。僕はリハーサルの時にマイクの前で何気に叩いてみた。そして今度は皮の張りを緩めてもう一度叩いてみた。そうすると聴いたことの無い重低音が響き、左手親指で皮にテンションを加えると、音色が変わり独特のサウンドが作れることを発見した。周りのミュージシャンもびっくり。楽器の呼び名もタンバリンからリン(鈴)を取ったのでタンバと付けた。要するに僕は新しい奏法を考えた訳だ。以来、グループ「愚」、ロックキャンディーズのステージ等で使用する。71年にカナダのバンクーバーのブリティッシュコロンビア大学にてロックキャンディーズのコンサートがあった。終了後会場に来ていたあるミュージシャンが僕の所に来て、それは何か電気的な操作をしているのかと尋ねられた。「実はすごい?テクノロジーつこうてんねん」と冗談でいったが(もちろん通訳付き)、彼は本気で信じ込んでいたのが可笑しかった。そのカナダ、メキシコ、アメリカツァーに同行していた矢沢きんちゃんというドラマーがいて彼に叩き方を教えた。僕は谷村チンペイとはその頃からそりが合わず、このツァーの時彼はプロとしてデビューする決心をしていたので、気の合うきんちゃんが彼の心の中にメンバーとして頭に入っていたと思う。帰国後堀内孝雄を加えてアリスが出来た。僕は、その後いろんなミュージシャンのステージでこのタンバを叩いた。一番印象的なのはヨージ・ヤマモト・パリコレクションの音楽で、バスハーモニカとタンバがバリの会場で大音響で使われたこと。この録音はCDにもなったが実は僕が一番思い入れのあるCDでもある。ハーモニカと打楽器。
小学校の頃から僕は両方やっていた。本質は何も変わらない。