アリのひとりごと

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アンデパンダン

今日は江東区の森下文化センターに行った。アマチュアのハーモニカ奏者が参加する、今日で10回目となる「ハーモニカ・アンデパンダン」。ふつうのコンテストと違って順位は付けない。誰でも自由にハーモニカが吹けるよう先着順で参加できるという。当初、参加者は高齢者が多かったが、この数年で10ホールズを吹く若い参加者も増えているが、まだまだ客席はお年寄りが目立つ。しかし僕はここの気取りの無い雰囲気が好きだ。それは森下という下町風情が気楽な雰囲気作りに影響している。
それで、僕の教室からもこの数年参加を薦めていて、今回は6組がエントリーした。渋谷の教室からはリズムの危うい生徒Bさんがいて、今回は自分がギターの伴奏で参加することにした。この日の為にカントリー好きのBさんは半年以上「テネシーワルツ」を練習してきた。途中何度も挫折しかけている。僕は熱が入るとコテンパンにしてしまうらしい。テネシーワルツはワルツであるが、Bさんは弱起や裏拍に弱いので途中4拍子になってしまったりする。レッスンの殆どがこのリズムに重点をおいている。僕はリズムにはうるさい。何故なら自分も良くないからである。
Bさんは60を越え定年退職、その後も再就職しているまじめなおじさんである。
朝10時すぎにセンターで待ち合わせ、早速ステージで音合わせ。この時にも緊張のあまり目は点になっていた。出番は3時なので4時間あり、他のみんなと練習を重ねることにする。ここで僕はあることに気がつく。
それは、練習の度にどんどん音が良くなっていくのだ。他の生徒たちも皆そう。彼らは気がつかないが僕には解る。集中力はすばらしい力を与えてくれるのだ。
僕はBさんのリズムが今日すべて改善されるとは思っていない。彼の伴奏は僕しかできない。素敵な関係である。僕は曲の肝心な箇所で「はい」とかけ声を掛けることにした。ここまできたら後は音楽を気持ちよく楽しんで欲しい。そして本番がやってきた。僕も昔の自分を思い出し、Bさんと一緒に新人のような気持ちでステージに立った。曲がはじまり裏拍のところにきたが、Bさんはクリアした。そして最後までしっかりとワルツを吹いてくれた。終了後のBさんの顔は笑みを浮かべていた。僕もとても嬉しかった。さあ次は僕の「はい」は無しやでBさん。アンデパンダンは英語でindependentや。年寄りやからって容赦しまへんで。ぼくも年寄りやからな。


ari 投稿日 : 2007年03月21日 18:51

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