アリのひとりごと

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久しぶりの劇伴

今日は久しぶりの劇伴の仕事で、早稲田にある早稲田アバコスタジオに行った。
教会があるエリア内の別棟三階にそのアバコスタジオがある。東京でもかなり古いスタジオ。主に映画、テレビ、CMなどの録音に使われている。今日の内容は、ものまねのコロッケさんが新宿コマでリサイタルをするのだが、その中でジェームス三木氏演出の劇中で使われる音楽の録音。曲はレイ・チャルーズで大ヒットした「I Can’t Stop Lovin’ You」。これを無伴奏で5パターンほどブルースハープで吹く。ディレクターは川崎さんという方で、邦楽の作曲など手がけているそうだ。 途中ブレスとスロートノイズが気になるという事でマイク位置を変更。 一時間ほどでスムーズに終了。川崎さんの適切なアドバイスが効いていた。その後、関越を使いまっすぐ帰路についたが、狭山入間方面に入るとクルマの量が多くなっていた。最近出来たばかりのコストコ&アウトレットモールの影響で、のんびりしていた町も急に騒がしくなってきている。

教会

だだっ広いスタジオを独り占め

お隣はご存知「ちびまる子ちゃん」の編集かな?

投稿日 : 2008年04月26日 00:30 個別ページ表示

楽蔵(らくら)

来る5月16日、地元の入間市にてライブをやることになっている。
場所はクルマの車検や整備でお世話になっている石川洋行さんの敷地内にあるあの大きな蔵である。明治時代に建てられたそうでこの間まで物置になっていた。それを二年前ハイドパークミュージックフェスティバルの事務所としてお借りしたのがきっかけで、スタッフがこのだだっ広い三階を大掃除した。同じ親戚にあたるカレーレストラン「ジャイプール」の店主は、音楽が大好きで前から何かやりたいと考えていたそうだ。その後、インド音楽や舞踏、ベリーダンス等のイベントを不定期に開催している。僕もいつかはここでやってみたいと思っていたところに、店主さんからお声がかかり即決まり。
先日お天気がよいので自転車で5分の蔵へ向かった。丁度、十二支灯籠の個展をやっていた。
古いハウス仲間であった中島大意、たいちゃんの個展。たいちゃんはアーリータイムスの自主LPや、ラストショウのデビューアルバムのイラストをやってくれた人でもある。今回は手透き和紙に、洋服関係で使用されている新聞の再生紙で十二支をデザインした灯籠を、フロアいっぱいにつり下げてあった。幻想的且つ抹香くさい雰囲気もしていた。

このスペースがどんな響きをしてくれるのか今から楽しみにしている。












投稿日 : 2008年04月23日 01:36 個別ページ表示

ホスピス

関西の旅が終わり、その後高崎でのライブも満員御礼。ずっと元気にハーモニカが吹けていることに感謝しなけりゃと思う。自分の好きなことやればやるほどやり繰りが大変だが、と思いながら今回のライブの収支を計算中。やっぱりなさけない収支になっていた。とほほ。
先週、上尾にあるホスピスへ演奏に行った。教室の生徒さんに看護士さんが居て、前から誘いを受けていたのだ。他の生徒さんも数人昨年も演奏に行っているそうだ。僕は何かお手伝い出来たらとみんなの伴奏でギターを持って行くことにした。勿論、自分も吹く用意はしている。駅で皆と待ち合わせ上尾の甦生病院を訪れた。ここは余命一二ヶ月と宣告されたガン患者が入院している。先の看護士さんもこの病院で働いていたことがあり、何人もの最後を看取っている。
僕らは演奏会場である小さな談話室に入り、譜面台を置いたり準備をしていたが、そのうち三人の患者さんがやってきた。二人の中年の婦人はベッドに寝ながら、一人の初老の男性は点滴をしながら座っていた。昨夜二人亡くなられたので今日は出席者が少ないとの事。でも、みんな部屋で僕らの演奏を楽しみにしているそうだ。生徒たちの演奏が始った「子象の行進」患者さんの手がリズムをとっている。「ふるさと」や「花」「上を向いて歩こう」、僕は「ミケランジェロ」を吹いた。マイクは無いけれどライブで吹いている時と何も変わらない。目の前にいるのは死を前にした人。ハーモニカは部屋の空気を震わせる。僕らと患者さんの間にある空間に、さっきから音楽の神様がいる。僕はいつもそれを感じる。
演奏は40分ほどで終わったが、アンコールも戴き皆さんに喜んでもらって良かった。
また、来て下さいねと言われ生徒たちもぜひと答えていた。


投稿日 : 2008年04月22日 04:14 個別ページ表示

僕のラストショウ

アーリーを辞め入間に越してからは実にのんびりした日々だった。狭山の細野さんがHOSONO HOUSEを発表した後だったが、まさにあの雰囲気。何しろ仕事もなく暇だった。お金はないが時間はたっぷり、そしてゆったりと過ぎていた。独身であったので何とか暮らせていた。米軍ハウスの家賃は2万くらい。近所にはイラストレーター、木工家、絵描き、まだ売れていなかった内田ギター製作家、そしてミュージシャンも沢山住んでいて、毎日どこかのハウスでパーティーやってた。ハウスの壁のペンキ塗りは皆で助け合っていた。70年代初頭の良き時代だった。

そのうち中川イサト氏から泉谷しげるのサポートやらんかで三人でツァーをやるように。電話なんか無かったから電報で仕事依頼が来る。その頃の僕はエレキベース中心でたまにハーモニカを。そうこうしているうちにイサト氏が大阪に帰る事に。そこで代わりに村上律が加入。泉谷氏は当時ボブ・ディランにハマっていて、ザ・バンドみたいなバンドを組みたいと持ちかけてきた。後日談だが泉谷は「はっぴいえんど」に憧れていたんだそうだ。それから、同じベーシストで狭山に住んでいた「はちみつぱい」の和田博己君のところによく遊びに来ていたギターの徳武弘文がいたので誘った。そしてドラムはこれ又狭山住人の尾口たけし君が加わる。松田、村上、徳武、尾口の四人編成のラストショウが始った。

泉谷も僕も映画好きなのでバンド名はその頃封切られていたピーター・ボグダノビッチの映画「ラストショウ」に即決定。泉谷のツァーは何と2バンドで廻っていた。イエローというロックバンドとラストショウであった。こうして全国を嵐のように駆け巡った。何年やったか忘れたがバンドとして独立しようという機運が高まり泉谷氏から離れる。メンバー内に技量の差が生まれ、ドラムの尾口君の代わりに吉川忠英氏のバンドから島村英二を引き抜く。尾口君には辛い宣告であった。今でも心が痛い。シマの引き抜きは今でも吉川忠英氏は根に持ってるらしいホンマかいな。

こうしてバンドが出来上がりコロンビアからデビューも果たすが、そろそろ所帯持ちも増え、仕事もしなければということで、バックの仕事もこなすようになる。中村雅俊のアルバムも全面的にやったが本人は来ないし、本人オリジナル曲だというテープをもらいアレンジしろと言われ、訊いてみるとこれが鼻歌みたいなメロディーだけ。これで作詞作曲かい。これに徳が苦労してコードを付けアレンジしていた。でもこういう経験が後々役に立っているのだが。そんな録音が一ヶ月続き、バンド用楽器車の日産のポンコツキャブオールで東京のスタジオと入間を朝出発、深夜戻りの生活で僕はとうとう結石で入院してしまったりしたな。

ドラムのシマはスタジオミュージシャンとして多忙な毎日を送るようになる。ギターの徳もいろんなセッションをやるようになる。僕は南佳孝のデビューアルバムのリハに矢野誠氏に呼ばれる。そこにはドラムの松本たかしがいた。そこで僕はうまくベースが弾けなかった。結局その録音にはベーシストとして当時新鋭だつた小原礼が参加しているのを知る。そのプレイをみて僕はベーシストとしての自信がすっかり失せてしまう。ラストショウのベースに河合徹三が加入する。タイミングが少し前後しているが・・五人編成になった。僕らはコロンビアのスタジオセブンでほんとうによく練習した。あの凝りに凝ったユニークなアレンジは殆ど徳がやっていた。当時ライブハウスも少なくお客も少なかった。バンド活動だけでは喰ってはいけなかった。それでもいっぱしに突っ張っていたし、尖っていた。理想も高かった。僕は入間のスローな生活が好きだった。仕事の欲もそんなに無かった。バンドもゆっくりやりたいように出来れば良いと思っていた。ラストショウはサポートバンドとしては一級のバンドであった。色んなところから引き合いが来ていた。でも、僕はそれが受け入れなかった。その後バンドは解散をする。

今思えば泉谷しげるのバックバンドではじまったことがこのバンドが未だ持っている性なのかもしれない。現在もサポートミュージシャンとしてそれぞれが素晴らしい働きをしている。解散後、80年代に入って再結成をするが活動は散発的である。その後、僕はハーモニカプレイヤーとしてソロ活動をはじめ今に至る。
メンバーもそれぞれソロ活動を始めている。そして年も老いの域に差し掛かった。オット自分だけか?僕らはこの年になってもまだ何かを求めて集まっている。僕と村上律はアーリーとラストショウを二股かけて演奏している。まったく性格の異なるふたつのバンドに僕らは居る。同じ歌を2つのバンドで違うアレンジで唄っている。シンドイよ。ホンマ。やめたらええやん。アーリーの結成からラストショウまでの理想を未だ追い続けているんやな。アーリーはもう完結していると思う。ラストショウは・・・ワゴンに乗って、どこへ行こうとしているのだろう・・・・・・・。

投稿日 : 2008年04月01日 03:41 個別ページ表示

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